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豊田正史のSLとは関係ございません


2005-07-20

_ [] 橋爪大三郎「アメリカの行動原理」

東工大時代に構造主義関係の講義を聴いた記憶がある橋爪先生の新著。かなりざっくりとしたアメリカ論で、歴史、宗教、文化、国際関係までを大づかみに捉えられる。アメリカの社会構造に関する議論は、ああなるほどなと納得。アメリカではまず第一に個人の自由が尊重され、それに反しない範囲で会社、NPOなどの中間組織が作られる。社会学用語で「アソシエーション」と呼ばれ、設定された目的のために人が集まり、目標を達成すればさっさと解散してしまう。逆に日本では、個人の自由より中間組織のほうが重視され、しまいには組織の存続自体が目的となってしまう。

社会学的にはどちらが優れているという話ではないのだが、ソフトウェア開発なぞの効率を考えれば、このアソシエーションという仕組みはうまくマッチしているように思う。日本のソフトウェアの弱さも突き詰めれば社会構造に原因を求められるのかもしれない。最近は日本も変わってきているような気がするけど、どうかなあ。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
_ くめ (2005-07-21 07:41)

実はおおまかな枠組みがきっちり明確に決まっていて、その枠組みの中での自由、というところがポイントなんかな?アプリケーションフレームワークなんかと似たような発想のような気がしますがどうでしょう?

_ Cafebabe (2005-07-21 11:28)

与えられた仕事のレベルと,労働者の質によって,適している組織構造が違うのでは?

_ とよだ (2005-07-21 16:28)

アメリカの人がホントに自由かというとまた色々ありそうです。ただ、求められるレベルや質に適応しやすいのがアソシエーションなんではないかと思います。


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